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四季報が注目!来期飛躍が期待される有望株は?

四季報が注目!来期飛躍が期待される有望株は?

2025年9月、日本株市場は依然として高水準で推移している。日経平均株価は4万3,000円台を維持し、半導体や自動車関連株を中心に強い値動きを見せるなか、投資家の関心は「来期に飛躍が期待される有望株」に集まっている。会社四季報の最新号が注目した銘柄群を手掛かりに、市場の焦点を探った。

鉄鋼・素材の復調株

まず注目されるのが、JFEホールディングス(5411)だ。鉄鋼大手の同社は、前期は資源価格や為替の影響で減益を強いられたが、来期はインフラ投資需要の回復や自動車向け鋼材の販売増加で業績改善が見込まれる。四季報でも増益転換が予想されており、株価は年初から堅調に推移している。

さらに、信越化学工業(4063)も成長株の代表格といえる。半導体シリコンウエハーで世界首位を誇り、AIサーバーやデータセンター向けの需要が追い風となる。業界全体の需給が改善に向かうなか、来期にかけて増収増益が期待される。

電子部品・半導体関連の飛躍候補

TDK(6762)は、EV向け電池材料やセンサー分野に強みを持つ。四季報によれば、世界的なEV普及の加速により来期の収益拡大余地が大きいとされる。株価も直近で高値を更新し、機関投資家の注目度が増している。

中小型株では、半導体製造装置を手がけるサムコ(6387)が注目される。同社は次世代デバイスに対応する加工技術で評価が高く、足元の受注も堅調だ。成長市場に位置する企業として、投資家の関心が強い。

独自分野で成長を続ける中小型株

成長余地の大きい銘柄として、エムケー精工(5906)とアセンテック(3565)も取り上げられる。エムケー精工は洗車機事業で国内シェアを拡大しており、海外市場への展開も進む。アセンテックは仮想デスクトップ関連のソリューションを提供し、企業のDX投資拡大を背景に需要が拡大中だ。

長期安定成長の象徴

一方で、短期的な業績回復だけでなく、長期にわたって成長を続けている企業も見逃せない。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)は「ドン・キホーテ」などを展開し、34期連続の増収を達成。国内消費の底堅さと海外店舗の拡大を両立し、安定成長株の代表格とされる。

投資家に求められる視点

今回取り上げた銘柄群に共通するのは、1)業績の回復や成長ストーリーが明確であること、2)市場テーマ(半導体、EV、DXなど)と合致していること、3)中長期的に利益を積み上げられる基盤を持つことだ。

四季報が注目する「来期飛躍銘柄」は短期的な株価上昇だけでなく、長期投資の観点からも有望視できるケースが多い。投資家にとっては、各社の最新業績予想や成長戦略を丹念に確認し、株価のバリュエーションと照らし合わせながら判断する姿勢が求められる。

まとめ

日本株市場全体が高値圏にある中で、成長株の選別はより重要性を増している。JFEホールディングスやTDK、信越化学といった大型株から、サムコやアセンテックなどの中小型株、さらにパン・パシフィックのような長期安定成長企業まで、四季報が注目する有望株は幅広い。

「来期飛躍の可能性」を見極めるには、四季報の分析と実際の市場動向を重ね合わせ、冷静かつ戦略的に仕込みのタイミングを探ることが肝要だ。

 

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