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ソニーグループ、2024年度第3四半期業績発表:堅調な成長と金融分野の課題

ソニーグループ、2024年度第3四半期業績発表:堅調な成長と金融分野の課題

2025年2月13日、ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は、2024年度第3四半期(2024年10月1日~12月31日)の連結業績を発表しました。同社の売上高は前年同期比18%増の4兆4,096億円、営業利益は1%増の4,693億円と、全体的に堅調な成長を維持しています。しかし、金融分野では大幅な減益が目立ち、今後の課題が浮き彫りとなりました。

売上高と営業利益の詳細

ソニーの売上高は、主にゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野と音楽分野の大幅な増収が寄与しました。G&NS分野では、ハードウェアの販売台数増加や自社制作以外のゲームソフトの販売が好調で、売上高は前年同期比16%増の1兆6,823億円を記録。音楽分野も、音楽制作や出版関連の収入が増加し、売上高は14%増の4,817億円となりました。

一方、営業利益はG&NS分野が37%増の1,181億円、音楽分野が28%増の974億円と、いずれも大幅な増益を達成。しかし、映画分野では劇場公開作品の広告宣伝費が増加し、営業利益は18%減の340億円と苦戦しました。

金融分野の課題

金融分野では、ソニー生命の大幅な減益が目立ちました。同分野の営業利益は前年同期比40%減の464億円となり、調整後OIBDAも37%減の532億円と大きく落ち込みました。主な要因は、変額保険の最低保証等に係る市況変動による損益の悪化と、債券売却に伴う損失です。ソニー生命の営業利益は422億円と、前年同期比で295億円の減益となりました。

今後の見通し

ソニーは、2024年度通期の売上高見通しを11月時点の12兆7,100億円から4,900億円上方修正し、13兆2,000億円としました。営業利益も250億円上方修正し、1兆3,350億円を見込んでいます。特にG&NS分野の増収が寄与するとしています。

しかし、金融分野の不確実性は依然として残っており、市況変動によるリスクが懸念されます。ソニーは、金融分野の収益改善に向けた戦略を強化する必要があるでしょう。

市場の反応

業績発表後、ソニーの株価は小幅に上昇しましたが、金融分野の課題に対する懸念から、上昇幅は限定的でした。アナリストからは、「G&NS分野や音楽分野の成長は評価できるが、金融分野の収益改善が今後の鍵となる」との声が上がっています。

ソニーは、引き続き各事業分野での成長戦略を推進し、金融分野の収益改善に注力することが求められています。今後の動向に注目が集まります。

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